昭和63年(1988)、「美術文化による地域貢献と憩いの場の提供」を目的として出羽桜酒造の第3代社長仲野清次郎が収集した美術品を基礎に設立された出羽桜美術館では、開館後も李朝陶磁や六古窯のほか、絵画と書など収蔵品の充実を図ってきた。平成12年(2000)春、父清次郎の遺志を継承した仲野益美が理事長に就任して以降も、山形県指定文化財の宮本武蔵「葡萄栗鼠図」(今回は非展示)などの希少で貴重な優品を選んでコレクションに加えてきている。本展では、2000年以降に収蔵された作品の中から高麗青磁、李朝陶磁を中心に紹介する。