「イメージフォーラム・フェスティバル」は、実験映画やビデオ・アートのほか、映像インスタレーション、インターネットといったニュー・メディアなども対象とする、国内では最大規模の、総合的な映像芸術の祭典です。今回で通算18回目を数えることとなるこのフェスティバルは、1987年に東京でスタートし、88年より大阪でも同時開催、96年からは横浜、福岡が加わって4都市開催となり(2000年、関西での開催が大阪から京都へ移行)、今年初めて愛知・名古屋での開催が実現することになりました。
個人が手がける映像表現の育成を目的に、プロ、アマを問わず、日本国内を対象に広く一般から作品を募る「一般公募部門」とともに、国内外の第一線の作品を招待して、その紹介に努める「日本招待部門」「海外招待部門」、統一テーマに基づき作品をセレクトする「特集部門」の、4部門で構成されています(愛知会場では「特集」を除く3部門で構成)。
愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品『フーガの技法』を監督した石田尚志の新作インスタレーションや、CGアニメーションの新領域を拓いた五島一浩の古典形式の特集、チェコやポーランドをそのぐシュルレアリスティックな感覚とクオリティの高さで評価を得ているエストニアのアニメーション特集、ダグラス・ゴードン、ゲイリー・ヒル、ピピロッティ・リスト先鋭的な美術家の映像作品を集めた「ポイント・オブ・ビュー」など、映像アートの最新の動向を知る絶好の機会となるでしょう。