戦後まもない昭和22年(1947)年5月に開館した本間美術館は、今年で開館75年の歴史を迎えました。その間、多くの篤志家や個展を開催した作家からの寄贈、美術館活動における収集によって、幅広いジャンルのコレクションが収蔵されるようになりました。特に、江戸時代に東日本を代表する豪商、日本一の大地主として知られるようになった本間家から寄贈された美術工芸品が、コレクションの柱となっています。
本展は、開館75周年記念事業として、酒井家庄内入部400年を記念し、本間家に伝来した宝ものを二部構成で紹介する企画展です。第一部では、狩野派や円山応挙などの絵画と、戦国武将たちの手紙などの歴史資料とともに、本間家が酒井家から拝領した絵画を紹介します。また、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にあわせ、国指定重要文化財『市河文書』より北条義時や木曽義仲の文書も期間限定で公開しますので、お楽しみ下さい。