小松美羽は1984年に長野県に生まれ、豊かな自然の中で生き物の生と死を間近に見てきた経験から、独自の死生観を形作ってきました。
次第に、日本の神々の使いや神獣、人々の祈りといった「見えない何か」からインスピレーションを得たモチーフを描くようになります。
「アートは魂を癒す薬である」と考える小松にとって、作品制作は祈りと共にあり、「神事」なのです。
日本人の意識の底にある力強い生命力や美を見出し、作品にぶつけ続けた岡本太郎に、小松美羽が国境や宗教を超えた世界観で挑みます。異彩を放ち、エネルギー溢れる彼女の作品は、私たちの魂を揺り動かし、閉塞した現代社会を生きる力を与えてくれるでしょう。