佐倉市は北総台地の中央部に位置し、北部には印旛沼が広がっています。印旛沼には戦後になるまで橋梁はなく、昭和38年(1963)に舟戸大橋が架けられるまで渡し船が運航していました。また、京成電鉄は昭和35年に都営地下鉄浅草線と相互に乗り入れ、2年後には京成佐倉駅からの直通運転を開始します。一方、国鉄総武線は昭和47年に東京・成田間で快速電車の運転を始めました。こうした中で住宅地の開発が進み、街の風景は大きく変わっていきました。街の変化に伴い、当館のエントランスも銀行、市役所、公民館、図書館などと、時代によりさまざまな役割を果たしてきました。そして、令和5年3月上旬には当館のある新町に「夢咲くら館」が開館します。この展覧会では、うつりゆく佐倉の写真と佐倉に移住した作家たちの作品を中心にご紹介します。
また、3月下旬から「佐倉フラワーフェスタ」が始まります。ひと足早く、桜をテーマとした作品のコーナー展示を行います。美術館で少しだけ春を感じてみませんか。