『KAAT EXHIBITION』は、KAAT神奈川芸術劇場が2016年から毎年開催している、劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を生み出す企画シリーズです。7回目となる2022年度は、「街にひらかれた劇場」をテーマに、初めてKAATのアトリウムを会場に展開します。アトリウムは劇場入口で誰でも立ち寄り休憩などができる、高さ約30mある開放的な空間です。本展は「Lines」と題して、国内外で活躍するアーティストの鬼頭健吾による、ここでしか見られない新作インスタレーションを展覧します。
鬼頭はフラフープやスカーフなど日常にあるものを使って色彩的な感度を拡張する作品などを、多くの美術館や公共空間、店舗などで発表を繰り返してきた作家です。本展では、アトリウム天井からカラフルな縦のラインを創造し、色彩のリズムとコントラストが響き合うインスタレーションを計画しています。劇場過去最大スケールの試みである、刺激的でカラフルなアート作品が、年齢や国籍を問わず、劇場を訪れるすべての方をお迎えします。
さらに、関連企画として山本卓卓によるドラマ・インスタレーションや、ケダゴロ・近藤良平・小㞍健太など、魅力的なアーティストのパフォーマンスも展開します。美術作品との化学反応と多角的な魅力を是非ご堪能ください。