国内最古の巡礼路である「西国三十三所」が開かれて以降、鎌倉時代には「坂東三十三所」室町時代には「秩父三十三所」が成立し、その後も日本各地に同様の観音霊場が相次いで生まれていきました。
山形県においては「置賜」「最上」「庄内」の三つの地域にそれぞれ三十三観音の霊場があり、「出羽百観音」として現在に至るまで親しまれています。
このうち開創が最も早いとされる「最上三十三観音」は、2022年にご開帳を予定しています。
本展では来たるご開帳に先立ち、大江町出身の写真家・山本やす子氏による写真や、新庄市出身の洋画家・近岡善次郎による絵画など約180点を展示し、古来本県の精神文化の一角を担ってきた、最上三十三観音の魅力に迫ります。