北九州市立美術館は1974年、西日本発の本格的な公立美術館として開館し、国内外の美術作品を紹介するとともに、北九州ゆかりの美術家の活動を紹介してきました。
この展覧会では、「可能性への意思展」「北九州絵画ビエンナーレ」「郷土の洋画家たち展」「北九州をめぐる幻想絵画展」「福・北 美術往来」など、前身の八幡美術館時代を含め、これまで当館が開催してきた展覧会や関連する収蔵品をふまえ、北九州ゆかりの美術家約70名を紹介しながらおよそ100年間の近現代美術の軌跡を辿ります。会場では、ベテランから若手の作家まで、ほぼ生年順に作品を展示いたします。新たな北九州ゆかりの美術家の発見があるに違いありません。
また、展覧会を通じて、北九州ゆかりの美術家に関する作品および資料の発掘を一般に広く呼びかけ、北九州美術のデータベース構築に向けての第一歩とします。この展覧会は、美術館はじめ、美術家や一般の方々とともに、北九州美術のこれまでの100年を振り返り、知られざる活動を掘り起こし、そして、これからの北九州美術の100年を作り上げていこうとする「はじまり」としての展覧会です。
作品は、青柳喜兵衛「天翔ける神々」、星野順一「花束」、宮崎準之助「橋の上下」、林田直子「緑の池Ⅰ」等