この展覧会は、近代日本を代表する作家・棟方志功(1903~1975)の生誕百年を記念し、棟方板画美術館のご協力を得て開催されるものです。
1903年に青森に生まれた志功は、21歳で上京、ゴッホに憧れて画家の道を志します。独学で油彩を学んだのち、木版画に転じ、自ら「板画(はんが)」と命名して、独自の表現世界を確立していきました。その後、ヴェネツィア・ビエンナーレの版画部門大賞など、国内外で多くの受賞を重ね、世界的にも高い評価を受けました。
今回の展覧会では板画の代表作をはじめ、志功が「倭絵(やまとえ)」と読んだ肉筆画や油彩画、また初公開の『二菩薩釈迦十大弟子』の版木など、およそ90点を展示いたします。
情熱的で躍動感あふれる志功の世界をお楽しみください。