日本のアニメや漫画とともに、世界中に広まった「カワイイ」。
今や世界で通じる日本語の一つになっています。
一方で、「美術作品を見た感想に「カワイイ」なんて幼稚じゃないかしら」と思う方もいらっしゃることと思います。
しかし、作品を見たあなたが心のどこかで「カワイイ」と感じたことは、きっとあるはず。
では、その作品を目の前にして、なぜ、どこに、何に「カワイイ」と感じたのでしょう。
日本の「カワイイ」は、『枕草子』の有名な一節「うつくしきもの」に凝縮されており、今にも通じるものがあります。
子供に、動物に、小さいもの……今回の展覧会は、『枕草子』に記される「うつくしきもの」に始まり、現在ではさらに多様な広がりを見せる「カワイイ」を、当館所蔵作品を通じて考えていきます。
福岡県美のカワイイコレクションたちを、とくとご堪能ください。
主な出品作家:坂本繁二郎、髙島野十郎、中村琢二、鹿児島寿蔵、尾形家絵画資料 ほか