ヒロマート・ギャラリーでは、ニューヨークを拠点に活動するクロアチア生まれの現代美術家、Zdravko Toic(ズドゥラフコ・トイック)の個展『Bursting Seeds』を開催いたします。
前回の個展から6年振りとなる本展覧会では、新作のポエティック・アブストラクト作品を発表いたします。
アーティスト・ステートメント:この一連の作品は2020年初め、感染予防のための自宅待機の間に制作した。紙の作品は狭い空間での監禁状態で暮らす私的な時間での現在の変化を扱うアブストラクト・セルフポートレートをつくる試みである。自画像のビジュアルの強さ、親密な関係、親しみのある対象、ニュースフィード、知覚の喪失、変化、不確実さ、脆弱性や楽観主義/悲観主義、その一方で、新発見に期待を寄せている。ここ20年にわたって、私のスタジオ制作はさまざまな形式の紙を用いることである。自身のむき出しの感情、矛盾や瞬時的ニュースフィードを表現する最高の過程は幾何学的形態、コントロールできる、できないドリップはもちろん、攻撃的なマークによる色や形の多重構造を手段としている。その結果、悲観主義、攻撃的な感情はゆっくり消え、私は徐々に反復性のある心の瞑想状態に達する。