タイトル等
企画展
線の画家 ベルナール・ビュフェ
会場
ベルナール・ビュフェ美術館
会期
2022-03-12~2023-03-26
前期2022年9月27日(火)まで 後期2022年9月30日(金)より
休催日
2022年4月より水・木曜休館となります

ベルナール・ビュフェ美術館は、2022年度(2022年4月~2023年3月)、休館日と閉館の時刻を変更いたします。
休館日:水曜日・木曜日
(祝日となる場合は開館し続く金曜を休館。ただし2022年5月4・5日は開館、6日も開館します)、年末年始(2022年12月26日(月)~2023年 1月5日(木))

※2022年3月は水曜のみが休館日です(つまり2022年3月10・17・24・31日は開館)。ご注意ください。
開催時間
10:00~17:00
10:00~17:00(3月―10月)/10:00~16:30(11月―2月)(入館は閉館の30分前まで)
観覧料
一般:1,000円(900円)高・大学生:500円(400円)中学生以下:無料
( )内は20名様以上の団体割引
概要
【新館展示室】
画面を覆うひっかき傷のような線、黒い輪郭線、鋭く突き刺さる垂直線…ベルナール・ビュフェといえば「線」で語られてきました。しかしその線は決して一様ではありません。ビュフェの「線」はいつ生まれ、画家は「線」で何を表現しようとしていたのでしょうか。

第二次世界大戦直後に描かれた初期作品では、鉛筆で描きこまれた無数の線、そして細い線を幾筋も重ねるように描かれた輪郭線が目を引きます。戦後の空気と、その痛いような線の表現は見事に呼応し、ビュフェは19歳にして批評家賞を受賞します。当館の創設者が「絶望のオリジナリティ」と呼んだビュフェの「悲哀と絶望に満ちた線」は、たちまちのうちに世界を席巻し、ビュフェを時代を代表する画家にしました。「線」は、一目でわかるビュフェの代名詞となっていったのです。

やがて戦後の空気が薄れ、ビュフェへの評価が変わっても、ビュフェは自身の線を追求し続けます。時にはますます太く黒く世界と「もの」を隔て、時には、絵の具のかたまりとしてカンヴァスに厚く盛り上がり、時にはいまにも溢れ出さんばかりの色彩を封じ込め、時には細く繊細に風景を彩ります。1980年代には、ビュフェは自在な線を駆使し、《ドン・キホーテ》の壮大な物語の個性的な登場人物たちを描き出します。晩年、病に侵されてからも、ビュフェの線の力は変わりません。最後のテーマ展「死」の連作にいたるまで、ビュフェの線の変遷にみちびかれながら、その画家人生をたどります。(全館で100点以上のビュフェ作品をご覧いただけます)

【本館・中展示室】
ベルナール・ビュフェ美術館導入部分となる本館・中展示室では、初期作品を通じて、ビュフェがデビューした時代の空気と、その作品が当時どのように受け入れられていたかを紹介します。

ベルナール・ビュフェは1928年パリ生まれ。10代のほとんどを第二次世界大戦中に過ごしました。戦中・戦後の物資の乏しいときにも、工夫をかさね絵を描き続け、1948年、19歳での『批評家賞』の受賞をきっかけに、一躍人気画家となります。
ちょうどこのころ、1940年代末から1950年代にかけては、さまざまな分野の文化人、芸術家たちがパリのサン=ジェルマン=デ=プレ界隈のカフェで交流し文化を生み出していました。神経質な細い線、色彩のなさ、投げ出されたかのようなモチーフなど、ビュフェの表現は、サン=ジェルマン=デ=プレの“顔”であったサルトルやカミュの思想とも結びつけられ、熱狂的に支持されました。そうしたパリの空気の中、ビュフェは時代のシンボルとなっていったのです。

ビュフェの初期作品、およびパリを描いた作品とともに、サルトル、サガン、グレコなど、時代を彩った面々をとらえた写真も展示します(撮影:ロベール・ドアノー)。ベルナール・ビュフェを生み出した時代である「サン=ジェルマン=デ=プレの時代」を感じてみてください。
展示替え情報
後期には一部作品を入れ替えます。
ホームページ
https://www.clematis-no-oka.co.jp/buffet-museum/exhibitions/1877/
会場住所
〒411-0931
静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)515-57
交通案内
●お車でのアクセス
[東京方面より]
東名・裾野I.C. → R246経由 / 沼津方面へ10km

[名古屋方面より]
新東名・長泉沼津I.C. あるいは 東名 沼津I.C.
→伊豆縦貫道 (東駿河湾環状道路)へ
長泉I.C.出口 R246右折 / 新東名 長泉沼津I.C.より5km

●電車でのアクセス
JR 東海道線[三島駅]下車 / 北口(3番乗り場)発・無料シャトルバスあり
(所要時間 25分)
ホームページ
https://www.clematis-no-oka.co.jp/buffet-museum/
静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)515-57
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