当館では、1997年に「阪神間モダニズム展」以来、阪神間のモダニズム文化に光を当て続けてきました。2002年に開催された「モダニズムを生きる女性 阪神間の化粧文化」で女性の生活文化という新たな視点を導入したのは記憶に新しいところです。
本展「近代女性 生活様式 芦屋流」では、芦屋ならではの女性によるモダニズム文化を象徴する5名に着目し、所蔵作品・資料を中心にその原点を再考することで、21世紀における生活と文化の新たな調和の可能性を提案してゆきます。
溌剌とスタイリッシュに時代を駆け抜けた女性達のライフスタイルを通じて、混迷の時代に生きる我々も本当に「豊かな生き方」とは何なのか、再考する機会となれば幸いです。