太古へのロマンと暖かな色彩が見るものを魅了する、愛知県長久手市在住の洋画家・佐光亜紀子の初となる本格的な回顧展を開催します。現在、フランスのサロン・ドートンヌ会員として活躍する佐光は、女子美術大学に学んだ後、イメージの源泉となる海外取材を続けています。ヨーロッパをはじめ、南アフリカ、中央アジア、南米、東南アジア、アラビア半島など94か国もの世界各地を旅し、人類の残した偉大な遺跡から得た感動を作品に表しています。遺跡とともに描かれた花や女性、月といった儚さを秘めたモチーフは、作者が深い愛しみの心情を持つものです。それらは、天性の明るさを帯びた色彩と溶け合い、穏やかで希望に満ちた大気に包み込まれています。
古川美術館では、40年に及ぶ世界遺跡を巡る旅から生まれた「時が世界を歩く-世界遺産の旅」シリーズ、そして身近な花や女性をテーマとする「花たちは歌い夢見る-愛と希望の夢」シリーズをご紹介します。また、春風の心地よい分館爲三郎記念館では、「ヨーロッパから春の便り」と題し、ギリシャ、イタリア、フランスなどヨーロッパの風光を伝える佐光作品をお届けします。