津山市を拠点に活動する映像作家・井手豊は、独自の視点と感性が光る数多くの映像作品を制作してきました。
制作を開始した1989年当時のシュールな映像作品を皮切りに、小さな命へ優しい眼差しを注ぎながら深化し、静寂で抒情的、物語性に富んだ作品群へとレンズは傾いていきます。
普段生活物質に取り囲まれた我々は、情報化社会の渦の中で大量に流される情報ニュースに慣れ親しんでしまったことで、逆に見逃しているものがたくさんあります。井手の映像は観る者に優しくしっとりと豊かに気づきを与え、静かに語りかけてくれるでしょう。