- タイトル等
CAFÉモンタン―展
盛岡が華やいだ一九六〇年代
最先端のアートと詩、音楽、そして味覚を発信した
モンマスこと小瀬川了平(こせかわりょうへい)がそそいだ最上級の芸術エッセンス
- 会場
- 萬鉄五郎記念美術館
- 会期
- 2021-12-11~2022-02-23
※展覧会のスケジュール・内容は都合により変更、および中止する場合がございます。ホームページをご確認ください。
- 休催日
- 月曜日(月曜が祝日の場合は、その翌日)、年末年始(12/29-1/3)
- 開催時間
- 午前8時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
- 観覧料
- 一般400(350)円/高校・学生250(200)円/小学・中学生150(100)円
- 主催者
- 萬鉄五郎記念美術館
- 協賛・協力等
- 《後援》岩手日報社、岩手日日新聞社、盛岡タイムス社、河北新報社、朝日新聞盛岡総局、毎日新聞盛岡支局、産經新聞盛岡支局、NHK 盛岡放送局、IBC岩手放送、テレビ岩手、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、ラヂオ・もりおか、奥州エフエム、花巻ケーブルテレビ、えふえむ花巻
- 概要
花巻の台温泉「台湯館」の息子として生まれた小瀬川了平(こせがわりょうへい)は、東京大学文学部中退後の一九五六(昭和31)年、盛岡の大通り裏に「どん底」酒場をオープンする。新宿の「どん底」を模したこの酒場の名物ドリンクもまた本家と同様に「ドンカク」(どん底カクテル)。ただし配合は小瀬川秘伝のもので、ジンベースにグレナディンシロップ、ライムジュースにカルピスを隠し味に加え、それにジンジャーエールを注ぎレモンピールを添えた、ピンク色した洒落た飲み物だった。これが大人気で日に四、五〇〇杯出ることも珍しくなかった。
吹き抜けだった「どん底」の一階を改装し、凝ったつくりのモダンな「CAFÉモンタン」を一九五九(昭和34)年にオープンする(一階が「モンタン」、二階が「どん底」として数年間営業。後に一、二階とも「モンタン」となる)。モンタン・コンテンポラリーシリーズとして東京や地元で活躍する美術家の展覧会を開催、画廊スナックの様相を呈してゆく。
若き美術家や詩人、さらにはジャズ評論家の清水俊彦が毎月新譜を持参してレコード・コンサートを開くなど、美術、音楽、文芸といった芸術文化の華々しいコミュニティが形成されていく。
一九六三(昭和38)年には「M(モンタン)美術賞」と銘打ち45歳以下の美術家を対象に新人の発掘と支援を目的とするコンクールを立ち上げる。審査員は美術評論家の中原佑介があたり、M(モンタン)賞受賞者は、銀座のサトウ画廊での個展を約束するというものだった。時代を担う才能豊かなアーティストを発掘するという、岩手から全国に向け美術文化の発信基地となっていく。
味覚でも、こだわりのコーヒーを提供したり、盛岡でいち早くソフトクリームを販売、さらに小瀬川が開発した「どんカク」や「ア・ラ・モンタン」(辛くて熱いスープ・スパゲッティ)と、盛岡の新たな名物を開発していく。
本展は、今日、語られなくなった盛岡の伝説の店、初代「CAFÉモンタン」のマスター小瀬川了平と芸術家たちとの足跡をたどり、そこに集った美術家や詩人、文化人たちを紹介します。
- ホームページ
- https://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/bunka/yorozutetsugoro/1002110/1015479.html