本展は、当館コレクションの神田日勝作品を通じて、そこに描かれたイメージとしての「十勝のすがた」を探究するものです。神田日勝は短い生涯のなかで、よく知られている公募展出品作のほかに多くの風景画を描き残しています。一口に「十勝のすがた」といっても、単なる自然風景のみならず、十勝で生きる人間の姿や、彼らの暮らしぶり、あるいは余暇などの精神的なおこないも感じ取ることができるでしょう。
今回は絵画に描かれたイメージとしての「十勝のすがた」について、〈自然〉〈営為〉〈余暇〉という三つのテーマから探っていきます。