三溪記念館では、原三溪やゆかりの絵画・工芸品、園内にある重要文化財建造物・臨春閣の障壁画などの所蔵品を、定期的に展示替えを行いながら紹介しています。
今回は、深まる秋にあわせ日暮れ・菊花をテーマに構成しています。また、臨春閣の障壁画、狩野常信筆の「瀟湘八景図」も展示します。
みどころは、江戸時代に描かれた原三溪旧蔵の「菊図屏風」。金箔が貼られた地に胡粉と呼ばれる貝を砕いた絵の具で半立体に盛り上げた菊の花が散りばめられた画面は華やかな雰囲気が漂います。また、夕闇迫る山寺の情景を描いた横山大観筆の「遠寺晩鐘」では画題のとおり日暮れを告げる鐘の音が聞こえてくるかのようなです。