稲垣智子は、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどのメディアを使用し、日本社会、ジェンダーにフォーカスした作品を主に展開しています。個展「ホワイトアウト」は、作家が2021年2月に木祖村でレジデンスをしていた時に考えたタイトルです。雪や雲などによって視界が白一色となり、識別不能となる現象を指します。雪の積もる村の美しさと自然の厳しさの中で、この言葉を見つけ、コロナ下の社会を模索する私たちを重ね合わせました。展示は、平面作品、映像、パフォーマンスを組み合わせて展開します。
そして、CASがこの場所最後の展覧会となることを受けて、オマージュも兼ねてパフォーマンスを行います。
テキスト:稲垣智子