美術作品に表される子どもたちの姿をじっくりと見てみましょう。彼らは未体験なことだらけのこの世界で、それぞれが驚き、悩み、考えをめぐらせています。そしてその中には、社会の中で子どもという役割を押しつけられて息苦しそうにしている子がいます。また、大人が持つ子どものイメージと全く違う人格を持っていて、その人格をしっかりと見つめてもらえるのを待っている子もいます。それは現実の子どもたちにも言えることではないでしょうか。この展覧会では、作品の中の子どもたちの姿を通して、今を生きる子どもたちの「子ども時代」をより幸せにするために私たちにできることは何か、問いかけます。