日本の美意識を象徴する刀剣の刃文の美を手掛かりに、日本の風土が培ってきた深淵にして豊穣な心象風景を探究します。「第1章 刀剣の光陰」では、国宝「明石国行」はじめ国内の名刀49口を紹介し、多様で奥深い刃文の美をひもときます。「第2章 風韻、そして海景」では、現代の刀匠と鍛冶師・明珍兄弟による刀剣とたまはがね風鈴によるインスタレーションをプロローグとして、人間存在についての思考を写真で表現する現代美術作家・杉本博司の写真作品「海景」シリーズを展観します。「第3章 たまはがねの響」は城・美術館・庭園が一体となる唯一無二の景観を演出する庭園アートプロジェクト。明珍火箸「たまはがね風鈴」の音色を素材として菅野由弘によって作曲された「星雲交響2021」がパラメトリック・スピーカーを通じて生み出す立体的音響空間に光のインスタレーションが重なる芸術体験をお楽しみください。