五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、子孫繁栄・・・。いつの時代も人々は幸せを願って生きています。ゆえに、おめでたく幸せのしるしともいえる吉祥文や縁起物は、古来から私たちの暮らしに根付いてきました。そのため、生活を彩る調度品などにもこれらの形を見ることができます。「良いことが起こりますように」という人々の願いがモチーフに託され、作品として表現されたのでしょう。
今回の展示では「松竹梅」「鶴亀」「七福神」といったおめでたい図様を表した作品を約55点紹介いたします。暗いニュースが続く世の中ですが、縁起の良い作品を見て福を呼び込んでいただけたら幸いです。