古墳は遺跡のなかで発掘調査をしなくても一目でわかる遺構です。狭山では昭和10年頃に石室から直刀が発見されていましたが、「目に見える形の古墳」は存在しませんでした。
昭和52年にハイドパークで工事中に河原石が多量に発見され、地下に埋葬施設があることが判りました。昭和57年には3カ所の古墳群を確定し、上広瀬古墳群・笹井古墳群・稲荷山公園古墳群と命名しました。さらに平成元年の上広瀬古墳群の調査では、5基の古墳と副葬品が発見され、埋葬施設はいずれも地下に築かれていました。この様な低墳丘で埋葬施設が地下にある古墳は狭山市の古墳の大きな特徴です。
今回の展示では、こうした調査の成果を、ジオラマやビデオを使ってわかりやすくご覧いただけます。また館内では、古代人たちが皆さまをご案内します。さあ皆様、博物館で狭山の古代に思いをはせてみてください。