世界報道写真コンテストの受賞作品を紹介する「世界報道写真展2021」は、世界中の50カ国、約120会場で開催される世界最大級の報道写真展です。64回目を迎える今回のコンテストには、130の国と地域から4,315人のフォトグラファーが参加し、74,470点の応募がありました。
今年は「現代社会の問題」、「一般ニュース」、「環境」、「自然」、「長期取材」「スポーツ」「スポットニュース」、そして「ポートレート」の全8部門で、28カ国45人の受賞が決まりました。各部門はそれぞれ「単写真(写真1枚)」と「組写真(複数の写真で構成)」に分かれています(長期取材の部を除く)。受賞者の中から、その年の最も優れた作品に対して「世界報道写真大賞」と「世界報道写真ストーリー大賞」が贈られます。今年はマッズ・ニッセン氏(デンマーク、ポリティケン/パノス・ピクチャーズ)の作品「初めての抱擁」が大賞を受賞しました。コロナウイルスと闘う人間の絆と温もりを写し出した、勇気を与える1枚です。