3年ぶりに福井で開催した日本美術院展覧会(通称『院展』」。再興第105回展にて入選した作品から選りすぐりの80点を展示しました。開幕日には手塚雄二特別館長から開会式挨拶、内覧会、ギャラリートークなどにおいて臨場感豊かに院展の魅力をお伝えしました。その中で先生は当初予定していた題材を変更し「昇陽」を描かれたと語られ、太陽の裏に大日如来の印相を描くことで、明るい未来への希望が込められているという秘話をお教えいただきました。
このように今回の院展は新型コロナウイルスの感染が広がる中で制作された作品が多数出品されていた点が特徴的でした。ギャラリートーク、講演会を通して、大きく変化する社会情勢と向き合いながら制作を続ける作家の方々の生の声を実際の作品を目の前に聞く機会に恵まれ、奥深い日本画の世界を堪能することができました。