新緑に彩られた園内で、鉢の上に咲く可憐な桜草を約150点展示します。紅色や桃色、薄紫色など、色とりどりの花が楽しめます。
桜草は、花の形が桜に似ていることからつけられた名で、花菖蒲や朝顔などとともに江戸時代に人気を博した古典園芸植物の一つです。
関東平野を流れる荒川から採種された野生の桜草を江戸時代の庭師たちが栽培したことに端を発し、その後も園芸家たちが実生や交配を重ね可憐で変化に富むたくさんの桜草をつくりだしてきました。
学名はプリムラ・シーボルディで、江戸時代に来日した医師・博物学者のシーボルトによりヨーロッパに紹介されたといわれています。