デュフィ、ヴラマンク、ユトリロ、藤田嗣治など
フランス近代絵画 百花繚乱
スイス・ジュネーブのプチ・パレ美術館は、1880年から1930年代、印象派の台頭からポスト印象派、新印象派、フォーヴィスム、キュビスム、そしてエコール・ド・パリまで、パリの地で制作された作品を中心としたコレクションで知られています。創設者のオスカー・ゲーズ氏は美術館のモットーを「平和に奉仕する芸術」とし、優れた作品が多くの国々の間に平和と友好をもたらすという考えのもとに、1968年の開館以来、国外の大規模な展覧会に出品協力してきました。
本展ではオーギュスト・ルノワールから始まり、ギュスターヴ・カイユボット、モーリス・ドニ、モーリス・ド・ヴラマンク、藤田嗣治、モイズ・キスリングらの作品65点が出品されます。ゲーズ氏は現在も広く名の知られる大家だけでなく同時期に活躍した周辺の作家も収集対象としました。芸術の都として最も隆盛を誇った時期のパリ、その美術の様相を、奥行をもって感じていただければ幸いです。