このたび、国内最大のエッシャー・コレクションを誇るハウステンボス美術館のご協力を得て「エッシャーの不思議な世界展」を開催いたします。マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898~1972)はだまし絵で有名なオランダを代表する版画家であり、グラフィック・アーティストでもあります。彼の実際にはありえない不思議な世界を描いた画面や緻密な描写は多くの人を魅了してきました。今回は彼が版画家として制作活動を始めた頃から、晩年にいたるまでの作品約170点を展示し、「変容・循環・無限への接近」といったテーマのもとに、彼がどのようにして平面の中にあの不思議な世界を展開していったのかをご紹介します。