弥生時代の碧玉(へきぎょく)による玉づくりなどの石文化をルーツに、九谷焼や繊維産業、建設機械や産業機械など、幅広いものづくりをおこなう石川県小松市。本展では、古くから親しまれている九谷焼や先端技術が施された繊維を中心に、「これからの生活のあり方」をものづくりの起点のキーワードにし、小松九谷の作家や企業、食のプロフェッショナル、学生(多摩美術大学、女子美術大学)と協業し、作り上げられた作品を発表します。また、展示の副題を「素材のカタチ」と位置づけ、石や繊維、食も併せた展示をおこない、小松九谷のものづくりの多様さ、表現力の高さ、発想の豊かさなどを伝えます。
本展を通じて、世代や領域の異なる人々とが出会い、新しい生活様式において、小松九谷のものづくりの魅力と可能性を発見するきっかけになることを目指します。