武者絵で人気を博した歌川国芳は、歴史画、説話画など多彩な画題を手がけ、大判錦絵を3枚並べたパノラマ画面を活かして、豊かな表現力で臨場感溢れるダイナミックな浮世絵を展開しました。また、国芳門下の筆頭である月岡芳年は、高度な描写力による残虐絵や美人画で再評価され、「最後の浮世絵師」とも呼ばれています。
本展覧会は、優れた浮世絵コレクションで知られる名古屋市博物館の所蔵作品から、江戸時代後期に浮世絵界を活性化させた歌川国芳と、その弟子である月岡芳年、落合芳幾らの作品約150点を展観し、人々を魅了する新たな画題と表現に挑み続けた柔軟な発想力をお楽しみいただきます。この機会を見逃すなかれ!