こけしの魅力は様々です。表情の豊かさ、形そのものの美しさ、そのフォルムとぴったり一体化した胴模様の美…。
しかし、何よりも、こけしが日本の樹木から生まれてきた、正真正銘の固有な造形であることが、とても重要に思います。それは、現代に生きる私たちの足元にまっすぐつながってくる列島のDNAであり、だから今なおどこか懐かしく思えるのではないでしょうか。こけしというかけがえのない伝統文化が今後も続いていくことを願います。
今回は、12系統ごとに分けられたこけしと、収集家の齊藤純廣氏(今 晃ファンクラブ主宰)のご協力をいただきまして、津軽系伝統こけし工人今(こん) 晃(あきら)氏作の玩具の数々を展示します。