熊本地震発生より5年、コロナ禍真っ最中に行う本展は、無意識を揺さぶる恐怖や不安を理知的に受け止め、「それ(恐怖や不安)」をテーマとして優れた創造性を発揮した近現代美術家・文学者・演劇集団達5名と1グループの作品を紹介します。
平成28年熊本地震によって、わたしたち市民はかつてない恐怖体験とその長く続く余震による不安感に悩まされました。また、全国で相次ぐ天災、コロナ禍により、恐怖と不安は多様化し遍在しています。日常生活を「それ(恐怖や不安)」とともに過ごすことでのストレスは人々を消耗していますが、一方で「それ」を人間の持つ自然な感情のひとつとして捉え、作品のテーマとして創造の力を発揮したアーティスト達が存在します。
さあ、アーティストたちと一緒に、恐怖の美術館をはじめましょう。
独自のセンスとユーモアに満ちた多様な芸術的表現が、(時には刺激的に)皆様の発想の転換を促し、自らと大切な人を「それ」から守るための元気とアイデアが生まれるきっかけとなれば幸いです。