田島征彦は、型絵染という技法を主に用い、ジャンルを超えて、ユーモラスかつ鋭い視点で創作をしてきました。81歳になる今も精力的に制作を続けており、魂を込めてつくられた作品の数々は私たちを魅了します。誰にもおもねることなく、芸術を探求するその姿は、本人が自らを「現代の町絵師」と呼んだことと重なります。
本展では、田島の絵本デビュー作である『祇園祭』をはじめ、抱腹絶倒の『じごくのそうべえ』、現代の社会に生きる子どもたちに視点をあてた『やんばるの少年』など6冊の絵本原画を紹介します。また、毎年のように取り組んでいる祇園祭をテーマにした作品や、大型インスタレーションも展示します。田島征彦の力強くあたたかい世界をご覧ください。