タイトル等
トットちゃん広場5周年 『窓ぎわのトットちゃん』展
会場
安曇野ちひろ美術館
会期
2021-06-05~2021-09-05
概要
『窓ぎわのトットちゃん』
世界中で2371万部が発行されるベストセラーとなった黒柳徹子(ちひろ美術館館長)の自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』は、雑誌「若い女性」での約2年間の連載を経て、1981年に単行本として出版されました。

本書はちひろの絵でもよく知られていますが、黒柳とちひろは生前の面識はなく、ちひろの訃報を知った黒柳が遺族へ花束を贈ったことから、現在に至るまでの交流が始まっています。黒柳は、トモエ学園の話を書くならいつも子どものしあわせを願っていたちひろの絵を使いたいと考え、連載期間中に何度も美術館に通い、エピソードに合うちひろの絵を自ら選びました。表紙を飾るこげ茶色の帽子をかぶってお行儀よく座る少女や、半分背を向けて授業を受けている子どもなど……、亡くなる前に、少し描いていたの?と思う方もいるほどに、ちひろが描く子どもたちの姿は、トットちゃんの世界にぴったりと寄り添っています。

新しい学校・トモエ学園
小学校を1年生で退学になったトットちゃんが新たに入学したトモエ学園では、小林宗作校長のもと、戦時下にも関わらず、ひとりひとりの個性と可能性を大切にする教育が行われていました。たとえば、トモエ学園にはハンディキャップのある子どももいましたが、小林校長は彼らを「助けてあげなさい」ということは一度もなく、いつも「みんないっしょだよ。いっしょにやるんだよ。」とだけ言っていました。これには、子どもが生来持っている「いい性質」を見つけて、大切に伸ばし、個性のある人間にしていこうという想いが込められています。小林校長の理想の教育が行われていたトモエ学園ですが、東京大空襲で焼け落ち、本書はトットちゃんが疎開電車で東北へ向かうシーンで終わります。

黒柳徹子といわさきちひろ
「すべて、私のやっていることは、小林先生の『みんないっしょだよ。』が基本になっている※1」本書の縁でユニセフ親善大使に就任した黒柳は、約40か国を訪れて子どもたちの声に耳を傾け、今なお活動を続けています。

一方、青春時代のほとんどを戦争のなかで過ごしたちひろも、戦争では一番弱いものが犠牲になることを痛感し、美しいものが失われ、壊されていく戦争に強い憤りを感じていました。「この全く勇ましくも雄々しくもない私のもって生まれた仕事は絵を描くことなのだ※2」と語るちひろは、無邪気でいきいきとした子どもの姿をとおして不戦の想いを訴え、生涯にわたって描き続けました。

戦争を体験し、子どものしあわせと平和への想いを持つふたりですが、ちひろは描くことで、黒柳はユニセフ親善大使として活動することで、その想いを伝えています。そんなふたりの感性が織りなす『窓ぎわのトットちゃん』の世界は、国境を越え、今なお共感と憧れをもって読者の心に響きます。

2021年に、トモエ学園の精神を未来につなぐ「トットちゃん広場」(松川村村営)はオープン5周年、『窓ぎわのトットちゃん』は刊行40周年を迎えます。どんな時代、どんな場所にあっても、子どもたちがのびのびと健やかに過ごせる未来を願い、あらためて本書の魅力を紹介します。展覧会を見た後にはトットちゃん広場へも足を運び、『窓ぎわのトットちゃん』の世界を存分にお楽しみください。
ホームページ
https://chihiro.jp/azumino/exhibitions/03073/
会場住所
〒399-8501
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
交通案内
[電車によるアクセス]

■安曇野ちひろ美術館の最寄り駅
●JR大糸線 信濃松川駅
信濃松川駅から 安曇野ちひろ美術館まで 約2.5km
・タクシー 約5分
・レンタサイクル 約15分
・徒歩 約30分
※ レンタサイクルは、信濃松川駅前で借りることができます。お問い合わせ先:セピア安曇野・松川村観光協会 TEL. 0261-62-6930

●JR大糸線 穂高駅
穂高駅より あづみ野周遊バス利用 約20分
※ あづみ野周遊バス
穂高駅を中心とした安曇野の観光地を巡る周遊バスです (運行区間内は乗り降り自由)。
4月下旬から11月上旬まで土日祝のみ運行。 (ただし、GW・7月下旬~9月上旬は平日も運行)

●JR大糸線 信濃大町駅
信濃大町駅より 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」利用 約35分
※ 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」
7月上旬から11月上旬までの土日祝のみ運行。 (ただし、7月下旬~9月上旬は平日も運行)

■長野市からのアクセス
長野駅から JR篠ノ井線にて 松本駅 へ
松本駅で JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

長野駅から 松本駅を経由し、南小谷駅へ行くリゾート列車も利用できます。(1日1往復)

<補足>
長野市からは大町への高速バスもございます。
※ このバスをご利用の場合は、信濃大町駅バス停にて下車、JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 まで電車をご利用ください。
また、7月上旬から11月上旬まで 大町周遊バス「ぐるりん号」が運行しております。安曇野ちひろ美術館を通るコースもございますので、ご利用ください。

■松本市からのアクセス
JR大糸線にて 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

[飛行機(信州まつもと空港)からのアクセス]
信州まつもと空港から、安曇野市(穂高駅前)・池田町(道の駅池田)・松川村(すずむし荘)・大町市(大町温泉郷)・白馬村(神城駅、白馬八方バスターミナル)・小谷村(栂池高原)を往復するシャトルバスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 松川村(すずむし荘) 下車 徒歩 5分程度

[都心から高速バスによるアクセス]
東京 新宿駅西口バスターミナル から白馬方面へ高速バスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 安曇野松川 下車 タクシー 約8分

[車によるアクセス]

長野自動車道「安曇野」I.C.より 大町・白馬方面へ 約30分
※駐車台数 200台(第1・2駐車場合計) 大型バス 8台(第1駐車場)
※第1駐車場から美術館までは約徒歩2分です(一部段差あり)。 お体の不自由な方は、身障者用駐車場もございますので、事前にご連絡ください。(TEL:0261-62-0772)

※2012年10月7日より 豊科ICは 安曇野ICへ名称変更いたしました
ホームページ
https://www.chihiro.jp/
会場問合せ先
テレフォンガイド:0261-62-0777
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
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