タイトル等
生誕111年 赤羽末吉展 絵本への一本道
会場
安曇野ちひろ美術館
会期
2021-03-01~2021-05-30
主催者
ちひろ美術館
協賛・協力等
特別協力 赤羽家
協力 偕成社、講談社、創風社、BL出版、福音館書店、復刊ドットコム、平凡社
後援 絵本学会、(公社)全国学校図書館協議会、(一社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、(公社)日本図書館協議会
協賛 株式会社ジェクエツ
概要
今も読み継がれる数多くの絵本を描いた赤羽末吉(1910―1990)。絵本画家としては遅い出発となった50歳までの年月、赤羽は時代の波に翻弄されながらも、心惹かれるものをあきらめることなく追い続けました。本展では、作品や資料を通して、明治から平成にかけての時代を生きた赤羽の人生をたどり、絵本画家となった背景を紹介します。

風土を描く画家
赤羽は1932年に旧満州(中国東北部)に渡り、以来15年間を彼の地で過ごしました。中国大陸の雄大な風土や長い歴史に育まれた郷土文化は、赤羽の絵心をおおいに刺激し、勤めのかたわら、本格的に日本画を描き始めます。日本が戦争によって植民地を広げた時代であり、国家の思惑として美術に地方色が求められた面もありますが、赤羽はその風土を描くことに情熱を注ぎ、画壇で活躍しました。日本の敗戦で当時の日本画は失われましたが、引き揚げのときにいのちがけで持ち帰った各地のスケッチや著書、掲載記事など多数の資料が現存します。なかでも内蒙古(内モンゴル自治区)を旅したときのスケッチや写真は、四半世紀のときを経て、絵本『スーホの白い馬』の制作におおいに生かされました。

長く日本を離れていた赤羽にとって、再び目にした日本の風土の美しさは格別なものでした。特に雪国への憧れを募らせて、1954年から毎年のように冬になると雪国を旅するようになり、そのしっとりとした風土を描くため、墨絵の表現を研究しました。

少しずつ子どもの本も手がけ、1951年には日本童画会にも入会していた赤羽は、1958年ごろ、月刊絵本「こどものとも」を創刊して間もない福音館書店の松居直のもとへ絵を持ち込み、絵本を描くことになります。「雪国」が描きたいという赤羽のために、松居が題材を選び、50歳のときに、墨絵の絵本『かさじぞう』は誕生しました。

天性の絵本画家
以後赤羽は、日本や中国、モンゴルの民話の絵本を数多く手がけるようになりました。勤めに出て家族の生活を支えながら絵本を描いてきた赤羽が、フリーの絵本画家になったのは1969年、このころから古典文学や自作の絵本など、その絵本はさらなる広がりを見せていきます。
1980年には国際アンデルセン賞画家賞を日本人として初めて受賞、その後も新しい挑戦を続け、80歳で亡くなるまでに80冊余りの絵本を遺しました。

物語の確かな解釈と類まれな演出力、風土や伝統文化への深い造詣、格調高く、かつ童心に届く詩情に富んだ絵画表現を備えた赤羽は、まさに天性の絵本画家といえる人でした。自らの感性が捉えたものを突き詰めてきた道が、その絵本に豊かに実を結んでいます。
ホームページ
https://chihiro.jp/azumino/exhibitions/73020/
会場住所
〒399-8501
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
交通案内
[電車によるアクセス]

■安曇野ちひろ美術館の最寄り駅
●JR大糸線 信濃松川駅
信濃松川駅から 安曇野ちひろ美術館まで 約2.5km
・タクシー 約5分
・レンタサイクル 約15分
・徒歩 約30分
※ レンタサイクルは、信濃松川駅前で借りることができます。お問い合わせ先:セピア安曇野・松川村観光協会 TEL. 0261-62-6930

●JR大糸線 穂高駅
穂高駅より あづみ野周遊バス利用 約20分
※ あづみ野周遊バス
穂高駅を中心とした安曇野の観光地を巡る周遊バスです (運行区間内は乗り降り自由)。
4月下旬から11月上旬まで土日祝のみ運行。 (ただし、GW・7月下旬~9月上旬は平日も運行)

●JR大糸線 信濃大町駅
信濃大町駅より 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」利用 約35分
※ 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」
7月上旬から11月上旬までの土日祝のみ運行。 (ただし、7月下旬~9月上旬は平日も運行)

■長野市からのアクセス
長野駅から JR篠ノ井線にて 松本駅 へ
松本駅で JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

長野駅から 松本駅を経由し、南小谷駅へ行くリゾート列車も利用できます。(1日1往復)

<補足>
長野市からは大町への高速バスもございます。
※ このバスをご利用の場合は、信濃大町駅バス停にて下車、JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 まで電車をご利用ください。
また、7月上旬から11月上旬まで 大町周遊バス「ぐるりん号」が運行しております。安曇野ちひろ美術館を通るコースもございますので、ご利用ください。

■松本市からのアクセス
JR大糸線にて 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

[飛行機(信州まつもと空港)からのアクセス]
信州まつもと空港から、安曇野市(穂高駅前)・池田町(道の駅池田)・松川村(すずむし荘)・大町市(大町温泉郷)・白馬村(神城駅、白馬八方バスターミナル)・小谷村(栂池高原)を往復するシャトルバスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 松川村(すずむし荘) 下車 徒歩 5分程度

[都心から高速バスによるアクセス]
東京 新宿駅西口バスターミナル から白馬方面へ高速バスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 安曇野松川 下車 タクシー 約8分

[車によるアクセス]

長野自動車道「安曇野」I.C.より 大町・白馬方面へ 約30分
※駐車台数 200台(第1・2駐車場合計) 大型バス 8台(第1駐車場)
※第1駐車場から美術館までは約徒歩2分です(一部段差あり)。 お体の不自由な方は、身障者用駐車場もございますので、事前にご連絡ください。(TEL:0261-62-0772)

※2012年10月7日より 豊科ICは 安曇野ICへ名称変更いたしました
ホームページ
https://www.chihiro.jp/
会場問合せ先
テレフォンガイド:0261-62-0777
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
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