タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、12月19日(土)から2月6日(土)まで、大宮エリー個展「神聖な場所」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーで初めての個展となる本展では、コロナ禍中に大宮が心の安寧を求めて訪れた諏訪大社、洞爺湖で撮影した新作と、2012年から2014年の間に各地で撮影した作品群を展示いたします。
作家やラジオのパーソナリティ、映画監督や舞台の作演出家など様々な活動に取り組む大宮は、2012年より自身にとって新しい表現領域である美術に取り組み始め、来場者の参加によって作品が完成するといった特徴を持つ体験型の個展を数々発表。更には絵画作品や壁画など自らの芸術的実践領域を次々に広げました。そんな大宮にとっての創作のインスピレーションは大地や自然のエネルギーにあるといいます。
長野県諏訪湖のほとりに社を構え、国内最古の神社の一つとされる諏訪大社には社殿の四隅に配された御柱(おんばしら)と呼ばれる大木によって、空間に結界が張られるといわれます。彼の地を訪ねた大宮は、天に伸びるようにまっすぐと力強くそびえ立つ樹木とそこから発せられる崇高なエネルギーに心惹かれるままにシャッターを切りました。被写体そのものの存在感を余すところなく捉えた写真群は、長年に亘って厳しい自然の中で壮麗に生きる命の力強さを伝えるだけでなく、自然と対峙する時に私たちに訪れる、自己を見つめなおす感動や発見をもたらしてくれることでしょう。
神秘的で、エネルギー溢れる聖地の写真は見るだけで
細胞が、ぷちぷちと再生したり
何か、新しいひらめきが降りて来たり
動かなかったことが、途端に動き始めたり
願いが叶ったり
あわせな変化が起こったり
そんな不思議が起きそうです。
静謐で、神秘的な時間を
過ごしていただければと思います。
大宮エリー、2020年11月