現在のコロナ禍において、日常生活には新しいルールができ、これまでの当たり前が姿を変えつつあります。慣れない状況に窮屈さを感じることもありますが、時には美術館で気持ちをリラックスさせませんか。
軽やかな線描、明るい色使い、自由な構成を持つ作品は見る人の心を解放してくれるかもしれません。作品は作家たちが自分なりの表現を模索しながら生み出した偽りのない態度です。それらに向き合う時、きわめて個人的なテーマが描かれているにもかかわらず不思議と共感を覚えたり、何でもない何かが心の奥の大切なものを呼び起こしたりすることがあります。気持ちにルールを設けずに自由に心を遊ばせてみませんか。
本展は気分が曇りがちな日々においても、みなさんに心がやすらぐ素敵な瞬間を感じてほしいと願いエールを送る展覧会です。当館の収蔵品の中から明るくて元気になる作品を選び、約50点を紹介します。