1957年ニューヨークに渡り、60年代アメリカ前衛芸術の最前線で活躍し、現在も日本を拠点に国際的な美術家として旺盛な制作活動を続ける草間彌生(1929年、長野県生)の新作を中心にした大規模な展覧会です。象徴的なオブジェを執拗に集積し、無限に増殖する編目や水玉、鏡に映る虚像などを用いる表現技法により、草間の独創的な妄想を視覚化します。新作と最近作の大規模な空間構成(インスタレーション)約7点を核に、新旧の作品が混在する展示は、草間彌生の表現世界を理解する絶好の機会となるでしょう。1993年第45回ヴェニスビエンナーレ、1998年台北ビエンナーレ、第24回サンパウロビエンナーレ、2000年シドニービエンナーレ、2001年横浜トリエンナーレなど国際展での活躍もめざましい。