日々の生活の中で笑顔でいることの大切さを実感しています。草花や鳥、虫の鳴き声、気付けば身のまわりには笑顔のもとがたくさんあります。そういう自然の力を作品にこめて皆様に笑顔のもとをお届けできたらと思います。
四季の植物や愛らしい動物など、身近で小さないとなみの姿。自然の恩恵に感謝する気持を託した、催事や吉祥文様。パート・ド・ヴェールという、手の込んだ技法で制作を続けている岡田多恵さんのガラス作品は物語性に富んでいます。
薔薇を始め多くの植物を育てたり、山歩きをして自然の空気を体いっぱいに感じたり、そんな日常を過ごしているからでしょうか、、、。その作品は観るたびに発見があり、愛でるほどに愛着が増します。
毎回、新しい試みに挑戦して下さる岡田多恵さん。今回は、ここ何年か心に温めながらも、なかなか踏み出せなかったという龍のモチーフ。天のお使いとして現れる神聖な生き物である、という由来にも興味があったそうです。
若冲や広重の図から選んだモチーフや草花など、新作もいろいろ加わり、いつもながらワクワクと期待の多い展覧会です。