現存数の少なさや、その存在自体が特殊なことから、多くの人々の関心を惹きつけてきた「ミイラ」。そこには遠い昔に亡くなった人の「姿」がそのまま残っていることに対する驚きがあるのではないでしょうか。ミイラは南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本に現存しており、その文化的価値や学術的価値、地域に根付く死生観や文化の違いを知ることが出来ます。
本展では、20世紀以降の科学技術の発展で明らかになってきた文化的・学術的な価値、そして人類がもつ多様な死生観と身体観を世界各地のミイラ43体をはじめ副葬品、地域文化に根差した多様な資料から見つめます。