平櫛田中は、本格的に彫刻を学ぶため上京し、臨済宗の高僧・西山禾山(にしやま かさん)の影響を受け、仏教説話や中国の故事などを題材にした精神性の強い作品を制作します。
そして、田中の豊かな造形表現や精神世界に影響を与えたと考えられるのが、田中自らが蒐集した仏像コレクションです。
本展では、仏像などの仏教美術コレクションを、平櫛田中作の仏像と共に展示します。
田中の眼を通して集められた仏像。田中は何故これらの仏像を愛蔵したのか。実際に作品をご覧いただき、想像を膨らませながらご鑑賞いただければ幸いです。