神奈川県民ホールギャラリーでは、ニューヨークを拠点に活動する気鋭の作家、大山エンリコイサムの個展を開催します。大山はストリートアートの主要分野「エアロゾル・ライティング」の視覚言語を再解釈したモチーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点に、メディアを横断する表現を展開しています。近年ではストリート文化に関する著作の発表や、ポーラ美術館、中村キース・ヘリング美術館、さらにはニューヨークのTOWER49GALLERYで個展を開催するなど、国内外でますます注目を集めています。本展は「夜光雲」(やこううん)と題し、平面、立体、サウンド、インスタレーションなど、県内最大規模5室1300平米の広大で特徴のある空間を活用した過去最大級の作品を展開します。
そして、本年は作曲家・ピアニストの一柳慧が当財団芸術総監督に就任し20周年の年です。この機会に、これまでの芸術活動の場が同じニューヨークである一柳・大山のコラボレーションも予定しています。作家が現代の諸相を反映する、現代美術の実現の絶好の機会をお見逃しなく。