宇城市不知火美術館では毎年夏休みに絵本原画展を開催しています。今年はクレヨン画家、加藤休ミさん(かとう・やすみ)の絵本原画を紹介します。
加藤休ミさんは1976年、北海道釧路市生まれ。絵描きになることを目指して制作を続け、2010年に第11回ピンポイント絵本コンペ優秀賞を受賞しています。
クレヨンとパステルを用いた独特の画法と迫力あるタッチで、リアルな描写の食べ物やどこか懐かしくユーモアのある作品を多く生み出しています。
今回の展示では、バラエティに富んだ食卓の様子があたたかい『きょうのごはん』、食の大切さを伝える『いのちのたべもの』、楽しく切ない『かんなじじおどり』、強い力士をめざして稽古に励む『りきしのほし』の絵本作品に加え、リアルな食べ物が食欲を誘う『クレヨンで描いたおいしい魚図鑑』の原画を展示します。
子どもの頃に誰もが手にしたクレヨン。その画材が持つ可能性や表現の豊かさもお楽しみいただければ幸いです。