江戸時代、鎖国政策の中にあっても、日本人は外国から多くのものを受け入れ学びました。そしてそれは日本文化と融合し、特に科学の分野においては著しい発達をとげ、また写生や遠近法など日本美術にも少なからず影響を与えています。今回の「江戸大博覧会」では文献資料とあわせて実際に当時の実物資料を多数展示いたします。現代のロボットの原型ともいえるからくり人形や江戸の粋を極めた美しい装身具など、子どもから大人まで、また科学ファンから美術ファンまで広く楽しんでいただける展覧会を目指しております。江戸時代の人々の好奇心や探究心、モノづくりへの挑戦が、近・現代を通して私たちの生活の礎となってきたことを改めて実感いただけるものになればと思います。
会場:北九州市立美術館分館