絵を描くことは、世界共通の、自己を主張し表現する手段です。様々な言語の壁を越えて、文字は読めなくても、意味はわからなくても、絵は見る人の心に直接的に語りかけてくれるでしょう。豊かな色と自由な形で表現された、画面の中の子どもたちのメッセージに耳を傾けてみてください。子どもたちの「ねぇ、見て見て!」が作品から聞こえてくるはずです。
世界児童画展は、子どもたちの感性と理性の調和のとれた成長を願い、子どもが自ら創り出す造形文化の推進支援と、国を超えて世界と人々をつなぐ国際相互理解を目的としてきました。作品に込められた世界のさまざまな文化や風土に触れ、国際親善や共に暮らす喜びの芽を育むとともに、世界の美術教育の振興に資するため1970年より開催し、今回で50回目となります。
ふくやま美術館も、子どもたちの豊かな感性に触れる場となることを願い、1990年より本展を継続開催しています。
本展覧会は、2019年度に募集・審査された作品の中から、世界の優秀作品と国内および広島県内の児童・生徒の秀作を合わせた455点を展示いたします。子どもたちの美しい世界をご覧ください。