駿府博物館は、静岡新聞社・静岡放送を創設した故・大石光之助氏(1896-1971)の蒐集品を中核とした美術館です。大石氏は、“静岡県民に奉仕する社会教育施設の実現”を目指して基金を設立し、自ら収集した美術品を寄贈、旧静岡新聞社社屋(静岡市葵区紺屋町)を提供します。これにより、1971年5月、同社旧社屋内に駿府博物館は開館しました。現在は、公益財団法人静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団部門として活動しています。主な所蔵作品は、近代日本画や近世から近代にかけての墨跡を中心とした“大石コレクション”に加え、開館30周年記念として2001年から数年にわたって蒐集した静岡県ゆかりの創作版画など、1400点にのぼります。
今回の展覧会では、駿府博物館に所蔵される近現代の日本画と創作版画の中から選りすぐりの約60点をご紹介致します。ぜひこの機会に近代日本画の傑作並びに静岡ゆかりの作家による力作をお楽しみください。