19世紀末から第1次大戦前までのパリは、科学と経済の発展に支えられて文化が円熟期を迎えていました。「ベル・エポック」と呼ばれるこの頃は、印象派をはじめ数々の新しい芸術運動が花開き、万国博覧会では各国の産業や文化が紹介されるなど、進取の精神に富んでいたのです。また、自由で創造的なこの時代には、新しいモードの登場とともに、香水や様々な化粧道具が女性の美しさを引き立てました。本展覧会は、ベル・エポックの時代を、ポーラ美術館の美術作品によって再現しようと試みるものです。ルノワール、モネ、ルドンなどの絵画をはじめ、アール・ヌーヴォーのガラス工芸、そして当時の化粧文化を伝える化粧道具を多数展示致します。