1947年北海道北見で生まれた福岡幸一は、高校時代に画家・神田一明に、 1967年には版画家清水敦との出会いが画家として歩み出す契機となった。長い札幌での作家活動後、現在は石狩市厚田区にアトリエと居を移し、 精力的に制作活動を展開している。今展では北の風土に根ざした板カべの連作や風雪に耐えた廃屋、樹木、果樹たちをモチーフに、 あたたかい眼差しで刻んだ銅版画を展示します。
画業50年を経た中、2000年にアンモナイトの写真集を出版。以降、20数年をかけて制作したアンモナイトなどの作品は、多くの博物館や関連施設で展示された。さらに作家のライフワークともいえるアンモナイトの作品を核に多くの研究者の協力を得て、版画図鑑『アンモナイトと恐竜時代の生き物たち(仮題)』が発刊予定。
なお2019年末から2020年にかけ、国立科学博物館で作品が展示されますので、当ギャラリーと併せて是非ご高覧ください。