この度ウッドワン美術館では、「シャガールと春の名画―お花見気分で美術さんぽ―」を開催します。
春は出会いや別れ、そして始まりの季節。暖かな日差しのもと、雪解け水で潤う大地に花が咲き、新しい生命が生まれる春。四季の中で最もエネルギーに満ちた季節として愛されてきました。本展では、そんな春にちなんだ4つのテーマー「恋人たちの世界」「旅に出よう」「季節を告げる花鳥」「お花見しましょう」―を設けて、コレクションの中から約100点を紹介します。
はじめに、「恋人たちの世界」のテーマで、色彩の魔術師マルク・シャガール(1887-1985)が手がけたカラー・リトグラフの傑作挿画集『ダフニスとクロエ』を展覧。また、イスラム説話集に材を取った『「アラビアン・ナイト」からの四つの物語』と、その工程版画を特別公開します。そして、春は旅立ちの季節。「旅に出よう」のテーマでは、様々な国や地域が描かれた風景画を紹介します。このほか、四季を彩る花鳥画や、春の行楽を描いた美人画など、新しい季節にぴったりの日本画をあわせて展覧します。この春は、ウッドワン美術館で軽やかに、お散歩をするように、アートをお楽しみください。
本展は5月24日(日)までの会期を7月5日(日)まで延長するととともに、5月26日(火)からは展示作品の一部(軸や屏風約20点)を入れ替え、初夏にふさわしい爽やかな作品を紹介します。