ポーランド出身の作曲家フリデリク・ショパン(1810-1849)。優美で繊細な曲調のピアノ曲を多く作曲したことから「ピアノの詩人」とも呼ばれ、そのメロディは、日本をはじめ今も世界中で愛されています。日本・ポーランド国交樹立100周年(1919-2019)を記念して開催される本展では、ワルシャワの国立フリデリク・ショパン研究所の全面協力のもと、彼の音楽だけでなく、生前に制作されたショパンの肖像や、19世紀にワルシャワやパリで制作された絵画、現代の芸術家たちがショパンにインスピレーションを受けて制作した作品、そして日本におけるショパン受容を示す資料など国内外からの出品作約250点で、ショパンの人となりと彼の生きた時代を多角的にご紹介します。特に、自筆譜や手紙はポーランド国外では見る機会の少ない貴重なもので、日本初公開も含まれます。また、本展は「2020しずおか文化プロジェクト」の一環として、静岡音楽館AOI、静岡科学館る・く・るおよび市内生涯学習センターと連携し、ショパンをめぐる様々なプログラムも開催します。展覧会とあわせて是非お楽しみください。
※本展では、ショパンの洗礼名をポーランド語の綴りに則り「Fryderyk」とし、日本語カナ表記では原語の発音により近い「フリデリク」を用います。